女神ペレ(キラウエアの女神)を描いた絵は、ほとんどの場合、美しいが鋭い目をした黒髪の女性で、頭には真っ赤な花のハクを付けている。
この赤い花は「レファ」と呼ばれ、ビックアイランドの島花でもあり、この花が咲く木の名は「オヒア」と呼ばれる。木と花と別々の名前で呼ばれる。この木は火山の噴火で全てが覆われた真っ黒な溶岩台地に、シダ類の次にたくましく生えて育ち、真っ赤な花を咲かせる。キラウエアやマウナ・ケア、マウナ・ロアといった若い火山の中腹には、このオヒアの森林が多くあり、春先と初秋の年に2回、真っ赤なレファの花が咲き、これが見事に美しい。
古代人もこの「オヒア・レファ」の美しさにきっと見とれたはずだ。・・・が、なぜ、そこに悲恋を見出したかわからないが、実はこの花と木は、女神ペレが引き裂いた恋人たちだという伝説がある。若くハンサムな若者「オヒア」がキラウエアに来たとき、ペレが彼に人目ぼれ、しかし、オヒアには「レファ」という
恋人がいたため、ペレを拒んだところ、怒ったペレがオヒアを木に変えてしまった。嘆き悲しむレファを、神様がかわいそうに思い、赤い花にしてオヒアの木に咲かせるようにした。
ハワイアンの言い伝えでは、レファの花を摘んではいけないと言うものがある。離れ離れになったオヒアとレファが悲しんで、雨を降らせるからだ。美しくて悲しい話、けれど荒涼とした溶岩台地に孤高に咲く「オヒア・レファ」にふさわしい・・・。
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